新電力(PPS)への切替 メリット
現在、太陽光発電など、再生可能エネルギーで発電をおこなっている方の多くが一般電気事業者(大手電力会社)へ売電していると思います。日本の電気事業は、地域ごとにある電力会社が「発電・小売・送配電」をほぼ独占状態でおこなっており、売電も同じように、発電している地域のエリアにある電力会社が買い取ることになっています。
ただ、電力の自由化が進むにつれ、新電力など新規参入事業者が増加し、2016年の小売全面自由化に向け電源の確保を急いでいます。
そこで、新電力各社は一般電気事業者よりも高い価格で太陽光の電力を買い取ったり、メンテナンスを無料でおこなったり様々なサービスを付加することで売電先の切り替えを促進しています。
そこで、ここでは新電力へ売電先を切り替えることでどんなメリットがあるのかみてみたいと思います。
新電力へ切り替えるメリット
収益アップで投資費用の早期回収!
現在、買取をおこなっている新電力の多くは、売電先を一般電気事業者から切り替えることで「固定価格+α円」や「+1円」など、プレミアム価格を上乗せして買取ってくれるところが複数あります。
例えば、1kWhあたりの買取価格が「36円→37円」になると、50kWの設備容量・年間発電量1000kWhの条件で、年間5万4千円の増収になり、20年間の買取期間では100万円ほど収入がアップすることになります。
以下、同様に年間発電量が1000kWhとして「36円→37円」になった場合の増収一覧です。
設備容量(kW) | 1年間の増収額(円) | 20年間の増収額(円) |
50 | 54,000 | 1,080,000 |
100 | 108,000 | 2,160,000 |
150 | 162,000 | 3,240,000 |
200 | 216,000 | 4,320,000 |
250 | 270,000 | 5,400,000 |
300 | 324,000 | 6,480,000 |
350 | 378,000 | 7,560,000 |
400 | 432,000 | 8,640,000 |
450 | 486,000 | 9,720,000 |
500 | 540,000 | 1,080,000 |
600 | 648,000 | 12,960,000 |
700 | 756,000 | 15,120,000 |
800 | 864,000 | 17,280,000 |
900 | 972,000 | 19,440,000 |
1,000 | 1,080,000 | 21,600,000 |
「無料メンテナンス」などの追加サービス!
また、上記は「固定価格+1円」のプレミアム価格での買取サービスでしたが、「+1円」「+α円」の上乗せ買取をおこなわない代わりに、メンテナンスを無料でおこなう新電力も現れました。
⇒「Zメンテ」で太陽光発電の売電をもっとお得に!ネクストエンジニアリング
その他、条件が少し限定されてしまいますが、NTTスマイルエナジーの提供する「エコめがね」を利用している発電事業者には「エコめがねプラス」というサービスも用意されており、こちらは遠隔監視システムである「エコめがね」を導入し、売電先を変更することで売電価格が上がるサービスとなっています。
⇒NTTスマイルエナジー 太陽光発電の電力をFIT+プレミアム価格で買取
どうやって切り替えるの?
一般電気事業者から新電力への切り替えは、ほとんどの新電力が代行しています。その際、発電を始める際に経産省から発行された資料などが必要になるので確認が必要となります。
また、設備容量が低圧か?高圧か?、どの新電力に切り替えるか?によって切替完了までに掛かる期間・必要な書類が異なりますので注意が必要です。
書類は郵送でのやりとりとなっており、提出するのみで後の手続きは新電力が代行しますので手間はほとんど掛かりません。
切り替えが完了するまで、低圧で2~3ヶ月、高圧で6ヶ月ほど掛かるようです。
まとめ
高圧の電力供給が一般電気事業者から新電力へ乗り換えが進んでいるのと共に、新電力への売電先切替も発電事業者の間で浸透してきています。
弊社でも太陽光発電の電力買取をお得にする新電力を紹介していますので、お気軽にお問い合わせください。
ここまでは、新電力へ切り替えるメリットを書きましたが、デメリットは こちらから